佐藤龍昇,”Gen2v2 RFID対応サプライチェーンにおいて見かけ上正規なタグを用いて必要なダミータグ数を低減する安全な鍵配送方式,"2016年3月.

2016/04/04 23:39 に Alisa Arno が投稿
サプライチェーンとは,モノの原材料配達から製造,販売までを1つのシステムとして捉えたもので,ある企業内だけでなく,複数の企業を含めて効率化を図ろうとするものである.近年,このサプライチェーンをRFIDで効率化することが注目を集めている.商品に貼付けられたRFIDタグの,大きな記憶容量,長い通信距離などが在庫管理,品質管理,会計処理などを効率化する.RFID導入で高い効率性が得られる一方で,通信距離の特性を悪用した攻撃者によって,RFIDタグの情報が不正に読み取られ商品の偽造などにつながる可能性がある.これに対して,RFIDの規格Gen2v2では,タグの隠したい情報に対してアクセスキーを設定することで,キーを持つ正規の事業者のみがこの情報を得られる.ここで,キーの安全な配送が課題となる.従来方式では,Shamirの秘密分散を用いてタグのアクセスキーをshareに分割し,さらにダミータグを同梱して発送する.攻撃者は目視でこれらを区別することができず,アクセスキーを得ることが困難になる.しかし,従来方式では.発送商品数が減少するほど,必要なダミータグ数が増大するという問題がある.これに対して提案方式では,商品数がある閾値未満の時に,見かけ上正規なタグを用意することで,みなし商品数を増大させる.これにより,必要なダミータグ数を低減し,さらに商品数1個からでもアクセスキーの秘密分散を可能とした.シミュレーションにより,最適な閾値を求めた後,余分に用意するタグ数 (見かけ上正規なタグ数とダミータグ数の合計)が低減することを示す.
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